2002年9月

乳酸菌    
最近スーパーマーケットやコンビニでヨーグルトなどを買うときに、パッケージに「LG21」「LGG菌」などアルファベットや数字がかかれているのを見かけませんか?
 これらパッケージに書かれているキーワードは、《プロバイオティクス》です。

【プロバイオティクスとは・・・】
生きたまま腸に届き、血行に良い作用をもたらす細菌のことで、ヨーロッパではすでに医学界に浸透し、日本でも近年注目されている、人体に良い影響を与える菌のといわれています。

 プロバイオティクスの条件
  1.安全であること
  2.腸内のフローラの一員であること
  3.胃液・胆液に対して耐性を有すること
  4.生きていること
  5.ヒトに対して有効であり、腸管に付着すること
  6.食品中に高い菌数を維持すること
  7.安価であること

【なぜ注目されている?】
 抗生物質(アンチバイオテクス)が、病原菌を殺すばかりでなく、からだの中にいる無害な細菌まで退治したり、もともと備わっている免疫を壊してしまうのに対し、プロバイオティクスは人間が本来持っている腸内の善玉菌の働きを利用するので、副作用もなく安全です。そのため、人間のからだで良い働きをする細菌を生きたまま腸内に取り込み、その力で病気を未然に防ぐという予防医学としての観点から、今、プロバイオティクスが注目されています。
 腸内に住み着いた乳酸菌は、乳糖やぶどう糖などの糖を利用して増殖し、大量の乳酸をつくります。そしてその乳酸が便通の改善、腸内の清浄化、悪玉菌の増殖抑制、ガン・感染症に対する抵抗力の増大など、人々の健康を守るうえで大切な役割を果たしているのです。

 乳酸菌を含む代表的な食べ物として、ヨーグルト、バター、チーズなどの乳製品があります。特にヨーグルトの中には、優れた働きをもったプロバイオティクス乳酸菌を利用した商品が次々と登場しており、積極的に乳酸菌やビフィズス菌などを多く含むヨーグルトや乳酸菌飲料を摂取して免疫力を高めていきたいものです。

 腸は健康のバロメーター。そしてその腸を守ってくれる乳酸菌。健康な生活を送るうえで、良質の生きた乳酸菌を取ることはかかせないですね!

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