2000年7月院長より

院長より
 
韓国政府が医薬分業の方針を打ち出したことに韓国医師協会が抗議して全国規模のストライキを行ったそうで、実に92%の医療機関が休診し、たらい回しになった患者さんが死亡するなどの事故がおこったそうです。当院はすでに医薬分業を行っており、日本国内の医薬分業率は年々上がってきております。先進諸国の中では医薬分業が当たり前なのですが、日本では慣習として医師が薬を調剤することが行われてきました。漢方医が自家調剤した薬を秘薬としていた流れが大きく影響しているとも言われています。しかし薬剤の専門家として薬剤師という職種があり、膨大な量の薬剤をきちんと薬剤師にもチェックしてもらえることが医薬分業の最大のメリットであることに多くの医療機関が賛同し、推進しているのが現在の流れとなっているわけです。医療機関でも処方した薬剤をチェックし、薬局でも処方された薬剤をチェックするというダブルチェックが患者さん方の健康を守ることに必要だと考えているわけです。そういう意味では、韓国の状況の詳細は知りませんが残念なことだと思います。いろいろな問題が噴出した衆議院選挙が終り、新しい政治が始まりました。今後の日本はどうなっていくのでしょう。皆様の健康を守る医療、福祉制度はどうなっていくのでしょう。
正しい方向に進んでいくようきちんと判断し、見守っていきたいと思います。

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