院長より

まだまだ寒い日が続いておりますが、徐々に日が伸び、日中温かいと感じる日が増えてきています。草木も芽吹き、いい季節を迎えようとしていますが、その一方で寒暖の差は自律神経のバランスを乱し、めまいや立ちくらみ、動悸などの症状が起こりやすく、風邪もひきやすい時期でもありますので、皆様ご自愛くださいますようお願いいたします。

 先日認知症サポート医フォローアップ研修という研修会に参加して来ました。認知症サポート医とは、今後急増すると予想される認知症患者さんを地域で支えるために国が考え、養成する資格の一つで、その役割はかかりつけ医を対象とした研修の企画立案、かかりつけ医やケアマネージャー、介護職員へのアドバイザーといきいき支援センターとの連携などとされています。名古屋市内には現在40名弱のサポート医が登録され、私も実際にいきいき支援センターに出向き、患者家族の方々からの相談を受けたりをしていますが、まだまだ十分活用されているとは言えない状況です。当院を受診されている皆様方の中にも私が認知症サポート医であることを、もしかすると認知症の診断治療を行なっていることさえご存じない方がいらっしゃるかもしれません。現在ある認知症治療薬は病気が進むことを遅らせる薬ですから、なるべく早期から服薬していただくことで、その方らしい良い状態を長続きさせることができます。そのためには認知症を早期発見することがとても重要ですし、発見し治療をしていくためには地域全体で支えあっていかなければなりません。地域の役員の方々、介護をされている方、ご家族の方、認知症に関してお困りのことがあれば遠慮なくご相談ください。

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