院長より

 まだまだ寒い日が続いておりますが、徐々に日が伸びてきました。少し前までは朝7時近くにならないと明るくならなかったのに、最近は6時頃から明るくなってきました。また日中温かいと感じる日も増えてきています。春の息吹を感じ、いい季節ですが、その一方で寒暖の差は自律神経のバランスを乱し、めまいや立ちくらみ、動悸などの症状が起こりやすく、風邪もひきやすい時期でもありますので、皆様ご自愛くださいますようお願いいたします。

 さて、先日認知症サポート医フォローアップ研修という研修会に参加して来ました。認知症サポート医とは、今後急増すると予想される認知症患者さんを地域で支えるために国が考え、養成している資格の一つで、その役割はかかりつけ医を対象とした研修の企画立案、かかりつけ医やケアマネージャー、介護職員へのアドバイザーといきいき支援センターとの連携などです。団塊の世代の方々の高齢化が進み、認知症患者が急増することが予想される中、その方らしい良い状態を長続きさせるためには認知症を早期発見することがとても重要ですし、発見し治療をしていくためには地域全体で支えあっていかなければなりません。地域の役員の方々、介護をされている方、ご家族の方、認知症に関してお困りのことがあれば遠慮なくご相談ください。

この4月に介護報酬の改定が行われる予定です。まだ詳細は承知しておりませんが、単価の引き下げが行われるようです。ただでさえ低い報酬のため、若い方の就労に結びついていない職場なのに、更に引き下げられるとはどういうことでしょう。自分がそのような状況になった時、良質の介護が受けられないかもと、考えるとぞっとします。
 このような制度は政治により決まります。この4月には統一地方選挙が行われ、市会、県会議員が決まります。地方選挙とはいえ、自分たちの声を政治の世界に届けるチャンスですから、この機会を逃さないよう、必ず投票には行きましょう。

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